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【詩】此れ即ち戦争。

いつもいつでも笑顔を奪いあっていたのに

まだ足りないとこころは血を垂れ流して

縫い目の隙間を埋めることすらままならず

化膿した傷が腐った世界に宣戦布告する

そこにあるのはただひとつの意地ばかりだ

抗って刃向かっていのちを賭した戦いだ

なにを望めばいいのかすらわからないまま

清らかなその思いは銃の引き金を引く

そこから放たれた銃弾が首を吹き飛ばす時

××したという現実に溺れて陶酔しては

重症化して爛れきった思いを褒めちぎって

溢れ返った拒絶と自己嫌悪に潰されるのだ

僕の叫びは神様という誰かに無視された

ならばせめて戦いで自分を保ってみようと

冷酷な鉄の筒をあさっての方向へと向けて

祈りを込めて夢の欠片を乱射してみたが

気づかないうちになにもかもが砕け散って

あとに残ったものは飴玉のように溶けた

結局は不信感しかこころに蟠らなくて

時々どころか常に信じられるものがなくて

手持ちの弾の残りを数えて確かめたけれど

こころもとないどころではないと気づいた

この弾だけで世界を変えることは叶わない

最初から夢物語だと気づいていたはずだ

乾いた音が遠くから響いたその直後のこと

左胸に強い衝撃を受けたのを感じた時には

血と臓物の混じった吐瀉物が零れ落ちた

これで僕はいのちを値踏みしなくて済むと

やっと静かに眠りに就くことができると

そんなことだけを思って×んで果てるのだ